普段車で走っている何気ない風景も、歩きとなるとまた違う感じだ。
いつもだったら気にもしない木々や庭先の鉢植えも日々に彩りを与えていることに僕は気づいた。
忙しい毎日には木々など見る暇もないし、鉢植えの世話をする余裕もない。ましてやのんびり眺める時間などない。
僕は今日、この日くらいはのんびりと木々を眺め、植木鉢に感動し、その先にある洗濯物に思いを寄せ、あぁこの家には女子高生が住んでいるんだなぁ、と一人つぶやいた。庭先にいたこの家の主と思われる男性からは怪訝そうな面持ちで見られたが気にはしない。
心の洗濯、散歩を今は楽しむんだ。
思索を楽しみながら散歩をしていると、前方から同じく散歩をしている女性とすれ違った。
背がすらっと高くショートカットでジーパンが良く似合ってる。
宝塚に所属しているんではないかと思われるような容姿に、僕はなんだか不思議な気分にとらわれました。
この人、俺と似てる!
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僕らは恋に落ちた。
結婚し、二人の間に子供が出来るのにそんなに月日はかからなかった。
二人は、二人の間の愛の結晶である子供を産んでいった。
二人は長男出産後も子作りに励んだ。
二人とも同じような顔をしているので、同じような顔の子が生まれる。
長男、次男、三男、どれも同じ顔だ。
たまに突然変異型で赤くて角が生えてるのが生まれるので、その子には僕らはシャアと名づけた。
有能な量産型、天才肌のシャア、ともに見事な活躍を見せてくれたが、連邦の一人のニュータイプのパイロットのために二人の子達はやむなく生産中止となる。
(ジオン公国裏事情ーゲルググ開発秘話より抜粋)
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